「時の流れに」(ポール・サイモン)

 夜、「時の流れに」を聴く。
 これもたたまたま書棚より取り出したもの。
 そういえば、おととい「ポール・サイモン・ライブ」をアマゾンに注文。
 ポール・サイモンづいている今日この頃である。

時の流れに

時の流れに

 アート・ガーファンクルとの久々の共演が実現した「マイ・リトル・タウン」の話題も手伝い、サイモンのアルバムの中でも商業的に最も成功しグラミー賞にも輝いた1975年作品。ジャケットのイメージそのままに、サイモンのニューヨーカーとしての側面が堪能できる傑作といえるだろう。

ニューヨークのジャズ〓フュージョン・シーンの売れっ子ミュージシャンを贅沢に配した都会的で洗練されたサウンド・プロダクションが、サイモンの紡ぎ出す繊細かつ豊かなメロディ・ラインを優しく包み込む。ウディ・アレンの映画を思わすようなストーリーテラーぶりも秀逸だ。アルバムの中でも特にNYを想起させるタイトル曲が、実はマッスル・ショールズのリズム隊による演奏というのも面白い。(木村ユタカ)

1 時の流れに
2 マイ・リトル・タウン
3 きみの愛のために
4 恋人と別れる50の方法
5 ナイト・ゲーム
6 哀しみにさようなら
7 ある人の人生
8 楽しくやろう
9 優しいあなた
10 もの言わぬ目