今日のニュース(永田議員の謝罪会見と武部さんの気持ち)

 民主党永田寿康衆院議員は28日午後、ライブドア事件をめぐる「送金メール」問題について、国会内で記者会見した。永田氏は「しんぴょう性について十分な調査が進まないまま質問に至った」と認めたうえで「私の質問で迷惑をかけ、国会を混乱させお詫び申し上げる」と謝罪した。自らの進退については「鳩山由紀夫幹事長に一任しており、判断に従う」と述べた。党は永田氏に議員辞職は求めず、半年間の党員資格停止処分とする方針。
 永田氏は、ライブドア前社長の堀江貴文被告が武部勤幹事長の二男への送金を指示したと指摘されるメールを国会で取り上げたことについて「間違いなく真正と確信した」と釈明。理由として(1)情報提供者との間を仲介した記者に全幅の信頼を置いていた(2)記者によると、情報提供者はライブドア関係者で送金にかかわっていた(3)銀行口座情報も記者から提供されたの3点を挙げた。
 経過については2月1日にメールの情報を聞き、6日にメールのコピーを入手。8日ごろに野田佳彦国対委員長、11日に前原誠司代表に報告し16日に衆院予算委員会で取り上げたと説明した。メールに記されている送信者と受信者が同じということは「質問当時知らなかった。仲介者からfromは堀江氏のアドレス、toは情報提供者のアドレスと説明を受けた」と認めた。「情報提供者は困惑しており、面談するには至らなかった」と述べ、直接の接触はしていないと明かした。
 また、武部氏や武部氏の二男への謝罪については「十分な調査もなく質問し、名前を挙げて追及したことを大変申しわけなく思っている」と述べ、謝罪した。しかし、虚偽情報と認めるかについては「全くの事実無根か、一定の事実を含んでいるのかは現在も調べが残されている」と述べ、明言を避けた。議員の進退についてはいったん辞意を伝えたと説明したが、今後については「鳩山氏に一任」と繰り返した。
毎日新聞) - 2月28日15時51分更新

 自民党武部勤幹事長は28日夜、ライブドアの送金指示メール問題で、民主党鳩山由紀夫幹事長からの謝罪申し入れを拒否した。渡辺博道副幹事長が記者会見で明らかにした。
 渡辺氏によると、民主党平野博文総合調整局長から同日夕、武部氏あてに「鳩山幹事長が直接会って謝罪したい」との電話があった。武部氏の指示で代わって対応した渡辺氏は「永田寿康衆院議員の会見は謝罪になっていない。(鳩山氏は)公の場で謝罪すべきだ。申し入れは受けられない」と断った。
共同通信) - 2月28日19時46分更新