昭和がずいぶん遠ざかっていく
一昨日だったか、藤田まことさんが亡くなった。
その翌日の朝だったか、職場で同じくらいの年代の人と盛り上がったのは、小さい頃のテレビ番組のことだった。
「日曜日の夜はいい番組があったよなあ。」
「まず、6時から『てなもんや三度笠』」。
すると、すかさず誰かが「6時30分から『シャボン玉ホリデー』」。
「7時から、『隠密剣士』」
「大瀬光一、かっこ良かったなあ。霧のとんべえ、どうしてるんだろう。」
「8時から、『お笑い三人組』」
すると、誰かが歌い出す。
「あはは、うふふ、えへへの、ほほほで、あははのは。ぼくらは、お笑い三人組。♪♪♪」
話は、どんどん広がっていって、
プロレスが金曜日と水曜日と月曜日にあったとか、
「忍者部隊月光」があって、ブリキで手裏剣を作っただの、
「狼少年ケン」だの「宇宙少年ソラン」だの、まあ、盛り上がった、盛り上がった。
浦沢直樹さんの『20世紀少年』じゃないが、ぼくらにとっての昭和というのは、なんか随分懐かしい。
僕らが歳をくったということもあるだろうが、何かしら、今の時代には欠けているものが、あの時代には、なんかあったような気がするのである。